ちいさな台所

日々の暮らし、ズボラいいかげん、よいかげん

スポーツや芸術などの“世界最強コーチ”が子どもたちに「伝え」「育み」、変化をおこしていく、NHKのシリーズ番組『奇跡のレッスン』。

子どもたちの研ぎ澄まされていく感受性、変化、挑戦、そして指導者の繊細かつあたたかな眼差しに、何度泣かされたかわかりません。


今日、再放送されていたのは、ショコラティエ、ジャン=ポール・エヴァンさんによる高校生への「奇跡のレッスン」。(初回放送は、2020年1月でした。今回が、6回目の放送となるようです。)


 

「パティシエは魔法使いでなければなりません。
 素晴らしい食材を、美しく、おいしく仕上げるためにね。」

『チョコレート界の法王』とまで称されるジャン=ポール・エヴァンさんは、語りかけます。


果物農家に育ち、お菓子好きだったお父さんをただただ喜ばせたくて、ちいさな頃からはじめたお菓子づくり。よく作ったのは、傷ついて売り物にならないリンゴでつくったタルトタタン(リンゴのタルト)。お菓子をめぐる時間は、貧しさを束の間忘れさせてくれる絆と幸せの時間だったそうです。


「家が貧しかったので早く仕事につかなければなりませんでした。
 パリに出て職人になるための学校に入ったときの所持金は、1万円。
 でも無事、職を見つけることができました。」


 

19歳のときにジョエル・ロブションのもとへ。
そこで最高品質のカカオと出会い、
「カカオが持つあらゆる魅力のとりこになりました」


image Jean-PaulHévin
Jean-Paul Hévin, né le 10 décembre 1957 à Méral (Mayenne), est un artisan chocolatier et chef pâtissier français.
Source: https://www.jeanpaulhevin.com/fr/content/22-l-homme

ショコラティエとして大事なことは?との質問には、
「まずは、常に成長したい、前へ進み続けたいと思うこと。
 そして、最も大事なのは、
 チョコレートを食べてくれる人を喜ばせたいという気持ちを持つこと。」


「フランスには、「暮らしのなかに芸術がある(Art de Vivre)」
 という言葉があり、食がその大きな位置を占めています。
 チョコレートは庶民にも手の届く芸術。
 食べた人の人生を豊かにしてくれるのです。

 だからこそ、ショコラティエは自分のチカラのすべてを発揮し、
 人を喜ばせる努力をつづけなければなりません。」


「パティシエは、夢を創る仕事です。
 ひとつひとつのお菓子に輝きを与える。
 その輝きが食べる人を詩情の世界にいざない
 夢を見ているような気持ちにさせるのです。」


「パティシエにとって大事なことは、あきらめないことや、
 自分らしく作ることなど、たくさんあります。
 でも最も大事なのは、人に喜んでもらいたい、幸せを生み出したい、
 という気持ちです。
 そのことを忘れずに努力を続ければ、
 「暮らしの中の芸術」の担い手となれるでしょう。」


「みなさんの人生が、豊かな創造で満たされますように。」


 

なんと素晴らしい、師、でしょうか。
ジャン=ポール・エヴァンさんの生徒さんたちを包み込むような深い眼差し。


書きながら、改めて泣けてきました。

京都の福知山でとは、日本との縁深いジャン=ポール・エヴァンさんならではの選択だったのでしょうか。ジャン=ポール・エヴァンさんとめぐりあえ、レッスンを受けられた福知山淑徳高等学校の生徒さん、これからが楽しみですね。

そして、学校の先生方にもバトンは渡されたのだと思います。わたしにも。



フレンチ仕込みの「ショコラのお菓子」 グラン・シェフが初公開する ひみつのレシピ(世界文化社)
ジャン=ポール・エヴァン著
出典:Amazon.co.jp
思わずつくりたくなる 極上のチョコレートレシピ(NHK出版)

ジャン=ポール・エヴァン他
出典:Amazon.co.jp
Jean-Paul Hevin (Memoire)
(洋書(英語), Assouline Publishing )

Francois Simon 著
出典:Amazon.co.jp

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