夜半にNHKで放送されていた井崎英典さんゲストの番組。
たまたまチャンネルをあわせ、視聴したのは後半だけだったのだけれど、井崎英典さんの情熱はもちろん、井崎英典さんを珈琲の世界に誘ったご両親の包容力、丸山珈琲の丸山健太郎さんが築きあげてこられた珈琲の世界、厳しさとチーム編成力、バックアップの一端を知り、感激。
そして、井崎英典さんの感受性、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ (WBC)への挑戦を通じて、コーヒーの生産者、コスタリカのエンリケ家族たちと育んだつながり、つくりあげたスペシャリティコーヒー、WBC決勝時のプレゼンテーション・想い、そして、WBC 初のアジア人世界チャンピオンとなったときのエンリケたちの喜びに、ただただ涙。
その番組名は「逆転人生」(NHK)。狙った番組名、司会などなど、普段なら見ないけれど、先入観なく番組に出会え観れてよかったです。
珈琲をめぐるいろいろな人の想い・挑戦する姿に、ココロ震え、思い馳せました。
番組制作者の方々も素敵。終始一貫して、愛にあふれてた。そしてラストシーン。しびれました。しあわせな気持ちに包まれました。
(番組をご覧になられることを想定してみなまで言いません。オンデマンド他、再々放送もきっとあるんじゃないかと。ぜひ。)
ドリップコーヒー
番組内で、おいしいドリップコーヒー(ハンドドリップ、ペーパーフィルターにコーヒー豆を入れ、お湯で抽出する)の淹れ方も紹介されていました。
・ コーヒーは、豆で買い、コーヒーを淹れる折に豆を挽く。
(豆を挽いてしまうと表面積が格段に増え酸化が進みやすい)
・ コーヒー豆は、重量を計る。
(コーヒーの計量スプーンはNG。焙煎により体積が変わるため。)
・ 水100gに対して、コーヒー豆 6~8g を使用する。
・ ドリッパー等をセットしたら、コーヒー豆を入れる前に、
お湯を注ぎ器具をあたためる。
・ コーヒー豆を入れたら、平坦にならす。
・ お湯の注ぎは3投(蒸らし含め3回に分けて注ぐ)。
・ 最初の注ぎ入れは、中心から外へとお湯を回し入れ、全体を蒸らす。
均等に蒸らすために、ドリッパーをまわす(コーヒーを攪拌させる)。
・ 蒸らし時間は1分。
・ 2投・3投目は、中心から外へ回し入れ、
全体的に高さがあがったところで外側・壁まで注ぐ。
普段、ドリップして飲んでいますが、蒸らしの折に、”揺らす”・”かき混ぜる(攪拌)”、というのは、初めて(そういえば、サイフォンコーヒーは、混ぜますね)。
そして続くお湯の注ぎ入れには、合点。
「外側にはお湯を注がない、壁面にはお湯を絶対にかけない」という作法が多いのは重々承知しつつ、自分はそれに反し、壁面に盛り上がり残ってしまうコーヒー豆がもったいないように思い、外側、ときには淵にもお湯をかけていました。淹れ方は自由とはいえ、長らくすっきりせずだったので。
とある方に、淹れ方を教えてもらった折にも、この点を質問してみたりもしたのだけれど、一刀両断でした。外側にお湯をかけるのは、せっかくのスペシャリティコーヒーが台無し、との勢いで。
もちろん味の好み、雑味に対する考え方等々、淹れ方もまた様々なのでしょうが。その上で!これからは、すっきりした気持ちでコーヒーを淹れられます。
早速、一杯、淹れてきます。
James Hoffmann 原著 丸山 健太郎 (監修)
出典:Amazon.co.jp